私の大好きな映画の一つ「魔法にかけられて」 その中でも大好きなワンシーンをご紹介!
私のFavorite Movieの一つ。
「魔法にかけられて」
ディズニーが、ディズニー映画のパロディを満載に作った、実写とアニメの交ざったファンタジー映画です。
中でも私のお気に入りシーンをピックアップしてご紹介します!
約4分間のシーンですが、私はこの4分にこの作品の素晴らしさがぜーーんぶ詰まっていると思っています!!
そのシーンとは、映画の終盤、「So Close」という歌が歌われる舞踏会のシーンです。
主人公のジゼル(エイミー・アダムス)がおとぎの国からNYにやってきて、ロバート(パトリック・デンプシー)と出会います。
ロバートはおとぎ話も信じないし、歌もダンスもしないガチガチの現代人。
二人は一緒に過ごすうちに惹かれ合っていくのですが、ジゼルにはエドワード王子(ジェームズ・マースデン)が、ロバートにはナンシー(イディナ・メンゼル)という彼女がいて、惹かれている気持ちに気付かないふりを続けるのです。
エドワードの「この舞踏会が終わったら、一緒に帰るよね?」という問いに「もちろん」とジゼルは答えるが…
そして舞踏会はハイライトに。今日、お連れの方以外とのダンスをお楽しみくださいというワルツタイムに、エドワードはナンシーをエスコートして行きます。
そこからのシーンを少し細かく、マニアックに解説します。
もちろん、私の妄想も含まれています(笑)
悪しからず。
↓ ↓ ↓
残されたロバートとジゼルは初めてのダンスに…。
ダンスは好きじゃないと言っていたロバートが「Shall we?」とダンスに誘う一面にドキッとするジゼル。
二人がドキドキしながら、ときめいているだろう感が伝わる、ぎこちない雰囲気。
お互いに、気持ちが読み取れないかと伺うように硬い表情で見つめ合います。
それぞれの想いを隠そうとしながらも、相手も同じ気持ちでいてくれないかと、二人とも思っているように見えます。
ロバートのリードで、手を重ねる二人。
ロバートが差し出した手に自分の手が重なることの意味を噛みしめるように、ゆっくりと自分の手を差し出すジゼルの、切なげな表情にこちらまでドキドキしてしまいます。
歌うのも苦手だと言ったロバートの初めての歌声。
歌なんて歌わないと言っていたロバートが、「So Close」を口ずさみながらリードします。
ジゼルをじっと見つめて、歌詞を歌うロバートに驚くジゼルの表情からときめいていることが読み取れます。
そのままジゼルの耳元で囁くように歌い続けます。
ジゼルの耳元でちょうど歌詞が「We are...」になり、その単語に感動するジゼル。
初めてのダンスに初めての歌。今までのロバートでは考えられなかったことばかりで、ジゼルも幸せそうな笑みをこぼします。
今は「私たち」二人だけ。
そして頬を寄せ合う二人。
ジゼルはロバートの言葉に感動し、恐らく自分の気持ちにも気付いてしまったのでしょう。
その気持ちが痛いほど伝ってきて、この切ない表情に胸が締め付けられそうです。
音楽も盛り上がり、二人は心を通わせていきます。
音楽も気持ちも最高潮に達し、踊り始めた頃のぎこちなさはもうありません。
今、この瞬間、ただダンスを楽しむ二人。
自分たちの恋心も、パートナーのことも忘れて、二人だけの世界を堪能します。
そこへパートナーたちが戻ってきて、二人は離れ離れに。
二人だけの時間が終わるとき。自分たちの気持ちを強く感じてしまいます。
今までの時間がどれほど幸せだったか、離れることがこんなに悲しいなんて、この気持ちってもしかして…
ダンスを通して自分の気持ちに気付いてしまったジゼルとロバートには辛い別れになります。
ナンシーと引き続きダンスをするロバート。
ジゼルを見送り、ナンシーとダンスを続けますが、ロバートの表情にはもう笑顔はありません。
キスを交わしてもどこか義務っぽく、感情が読み取れません。
そんな二人を見つめるジゼル。
自分の気持ちを知ってしまい、それを打ち消そうを葛藤しながら、キスするロバートとナンシーを泣きながら見つめるのです。
さっきまであんなに傍で幸せを感じていたのに、今はこんなに遠くにあなたを感じる。
「So Close」の歌詞通りの切ないシーンでもあります。
髪型やドレスなどでもお互いがお互いの影響を受けていることがわかります。
現代風のドレスにヘアスタイルで現れたジゼルは、NYに馴染んできていることが表わされていて、
ロバートはジゼルの影響でおとぎの世界や、夢見ることを思い出していることを表した衣装になっています。
二人の心が溶け合って、それぞれの世界が交ざっていることが表現されたシーンなのです。
現代のNYに馴染んで、楽しく感じ始めていたジゼル。
ジゼルの性格に影響され、夢見ることを思い出し始めていたロバート。
それぞれがお互いの一部を吸収し合い、恋が生まれ始めていたタイミングでの舞踏会。
このお話の全てがこの4分に詰まっているとも言える、感動的なシーンです。
ご鑑賞の際はぜひ、意識して観てみてください!!