水奈月の独り言

映画についての個人的な見解と、ときどき物語。

名作『ゴッド・ファーザー』を鑑賞したら意外な作品でオマージュされてた!

クラシックの名作『ゴッド・ファーザー』、観たことありますか?

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私は映画好きを名乗っているくせにお恥ずかしいのですが、クラシック映画は案外見ていないものが多いのです。。

『ゴッド・ファーザー』然り。。

 

ところが先日、午後のロードショーで放送されていたので、これはチャンスと思い、鑑賞してみました。

 

正直『ゴッド・ファーザー』のお話し自体はちょっと長ったらしくて、何度、断念しようと思ったことか…(笑)

 

クラシック作品って長時間のものが多いですよね(ボソっ…)

 

ではまずは、簡単にあらすじを…

マフィアのボス、ドン・コルレオーネは“ファミリー”の絆や約束を守る律儀な男でした。

血の繋がった息子や娘たちはもちろん、繋がりのない葬儀屋やミュージシャンなど、これまでに色んな関係で繋がっていた人たちを大事にし、サポートをしてきました。

しかし、ニューヨークマフィアの五大ファミリーである、タッタリア、ソロッツォとの抗争が始まり、ドンが襲撃されてしまいます。

それをきっかけに息子たちは復讐に燃え、殺し合いを始めていきます。

そして、マフィアの稼業に関わらずにいた、軍人のマイケルまでも、父の仇のために悪事に手を染めます。

襲撃で命を繋ぎとめたドンは回復後、復讐を止め、和解するように五大ファミリーを集めます。

そうして抗争は終わったかに見えたのですが、ドンの病死後、マイケルは他のファミリー全員を殺し、次期ドンの座に就くのでした。

 

簡単にまとめると、こんなざっくり完結なお話なんですが、これが何と3時間!!

長いっ……(笑)

 

正直、なぜこの作品が当時大ヒットとなったのか、オスカーが獲れたのか不思議でした。

特別、衝撃的な展開があるわけでもなく、淡々とマフィア同士の抗争を描いているだけなのに。

 

一説では、公開された1972年当時、まだマフィアの世界というのは一般には知られていない時代だったようで、それを題材にした本作が衝撃だったと言われています。

『ゴッド・ファーザー』の公開を機に“これがマフィア”とイメージを確立させたことは間違いないのでしょう。

 

そしてそのイメージの根強さから、未だにオマージュとして使われることも多くあります。

 

午後のロードショーで放送された6月15日㈮は、金曜ロードSHOW!でディズニーの『ズートピア』が放送されました。

 

動物たちが人間のように暮らす大都市、ズートピアで初のウサギの警察官になったジュディと、詐欺として生活していたキツネのニックの物語です。

ズートピア』の中で、ジュディとニックが犯人の手がかりを見つけるのですが、それは、ニックが以前に騙していたマフィアMr.ビッグに繋がっていたのです。

そのMr.ビッグのモデルになっているのが、『ゴッド・ファーザー』のドンなのです!

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左:『ズートピア』のMr.ビッグ 右:ドン・コルレオーネ

 

ズートピア』は公開されたときに、映画館で鑑賞していましたが、まだ『ゴッド・ファーザー』を知らなかったので、

 

「マフィアつったらこういうのだよな~」

 

くらいにしか思っていませんでした。

 

作品を観ていない私でも、マフィアのイメージ通りのキャラクターになっていたのです。それだけ『ゴッド・ファーザー』の影響力が大きいということですよね。

 

そして、その後『ゴッド・ファーザー』を鑑賞しましたら、ただ見た目を真似ただけでなく、

・ドンとMr.ビッグの声

・娘の結婚式という設定

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家族での写真撮影(ドンの娘の結婚式にて)

 

・娘のウエディングドレスから髪型

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ボリューミーなヘアセットに、襟ぐりのデザインまで同じ

 

Mr.ビッグに関わるほとんどがオマージュだったのです!

それに気付いたとき、だから映画って最高。と思いました(笑)

 

クラシックの名作はこういう形で、今でも生きているんですよね。

あまりに有名すぎる作品はこういったオマージュも多いのでしょうから、オマージュ探しをしてみるのも、また新しい映画の楽しみ方かもしれませんね!