別れのセリフが胸に刺さる、名台詞集!!
ここ最近、死別をテーマにした作品を多く鑑賞する機会があったので、別れのセリフが印象的なシーンをまとめてご紹介しようと思います。
恋空
「ヒロ、もうすぐだよ。もうすぐ会えるよ」
「美嘉、笑って…」
病に侵されたヒロとようやく結ばれた美嘉は、休学をしてヒロの看病に専念します。
毎日病院を訪れていたのに、“その時”は美嘉が出かけていた時でした。
ヒロに頼まれた写真を現像に出しに行った帰り、テレビ電話で最期の会話を交わします。
電話をしながら走って病院に向かう美嘉は、懸命にヒロに呼びかけます。
「もうすぐだから、もうすぐ会えるから」と泣きながら走ります。
その姿を見て、ヒロは優しい声で笑って、と言います。
美嘉は立ち止まり、泣き笑いのような笑顔を見せると、ヒロは息を引き取るのでした。
世界の中心で、愛を叫ぶ
「出会えてよかった、バイバイ」
亜紀の死を受け入れられないまま大人になった朔太郎は、恋人を追って地元に帰省します。
そこで今まで目を背けてきた本当のことを知ることに。
亜紀が最期に残したカセットテープを聞きながら、亜紀との思い出を振り返り、亜紀の希望だったオーストラリアの地に散骨をしに向かうのです。
そこで最後のテープを再生します。
亜紀は自分がもう長くないことを悟り、朔太郎にもう一緒にいない方がいいと思う。と語り、朔太郎と出会って、恋をしたことに感謝し、別れを告げるのでした。
「生きることを諦めないって約束して」
処女航海で氷山に追突し、沈没した二十世紀最悪の海難事故。
一等の乗客だったローズは、三等の客ジャックと恋に落ちます。
婚約者のいたローズですが、ジャックとの恋に生きようと決意します。
濡れ衣をかけられ、捕まってしまったジャックを助け、二人は沈んでいく船からの脱出を試みます。
一度は救命ボートに乗せられたローズでしたが、思いとどまって、タイタニックに飛び移ります。
ローズが自殺しようとしたとき、ジャックが引き留めてくれた言葉、
「飛び込むときは一緒」よ、と言ってジャックの元へ戻るのです。
そしていよいよタイタニックは沈没。
海上にはボートに乗れなかった人々が救助を待ちます。
ジャックとローズも太平洋の真ん中でただ浮かんでいるしか術がありませんでした。
二人は手を取り合って、励まし合います。
「大丈夫、救命ボートがきっと戻ってくる。だから生きることを諦めないで、約束して」
一度は、自殺を考えたローズですが、「健康な体があれば充分」というジャックの生き方に惹かれていきました。
冷たい海に浮かびながら二人は約束を交わし、ジャックが息を引き取ったあと、ローズ約束通り、一人で生き延びるのでした。
ゴースト ニューヨークの幻
「I love you」「Ditto」
サムとモリ―はデートを楽しんだ帰り道でした。
モリ―は思いきって「愛してるわ、あなたと結婚したいと思ってる」とサムに告白します。
しかしその話題を避けてきたサムはモリ―の告白に「Ditto」(同じく)としか返しません。モリ―は「いつもそう。“愛してる”とは言ってくれないのね」と不満を口します。
するとそこへ暴漢が現れ、サムが撃たれてしまいます。
自分の体を抱きしめて泣き崩れるモリ―をみて、自分の死に気付くゴーストとなったサム。
モリ―の身にも危険が迫っていることを知り、彼女を見守り続けます。
そしてサムの死の真相がわかり、モリ―が安全だとわかると、空から光が射して、サムを迎えに来るのでした。
その光がサムに当たると、これまで見えなかったモリ―にも彼の姿が写り、最期の別れをします。
ずっと言えなかった「I love you」を言い残すサムに、モリ―は「Ditto」と答えるのでした。
番外編
「生涯でただ一度のキス。ただ一度の恋」
これは、映画『ただ、君を愛してる』のキャッチコピーになった言葉です。
物語は、成長すると病気になってしまうという不思議な病を抱えた静流が、大学の同級生、誠人に一目惚れするところから始まります。
誠人の傍にいたいと思うようになり、写真を始め、一緒に撮影して歩くようになり、誠人も次第に静流を意識していることに気付きます。
そして静流は誕生日のプレゼント代わりにキスを強請ります。
彼女はポートレート写真に興味を持ち、自分達を被写体にするのでした。
そして数年後、誠人はニューヨークで開かれる静流の個展に招待されます。
彼女を訪ねてニューヨークへ向かうのですが、そこで待っていたのは、同級生のみゆきでした。
そして誠人は静流がもうこの世にいないことを知ります。
静流は、誠人に恋をしたことで、成長したい、女性らしくなりたいと思うようになってしまい、病気を悪化させてしまったのです。
誠人に残された手紙には、彼への想いが綴られていました。
そして個展会場には、大人の女性へと成長した静流の写真が飾られていたのです。
そして、あの思い出の写真には『生涯でただ一度のキス。ただ一度の恋』というタイトルがつけられていました。