水奈月の独り言

映画についての個人的な見解と、ときどき物語。

懐かしい?新しい?再放送中の『東京ラブストーリー』①

織田裕二主演の秋ドラマ『SUIT』スタートに伴い、現在フジテレビでは『東京ラブストーリー』を再放送中です!

毎日3:50~やっているので、9月21日で既に第6話が放送されました。

リアルタイムには追いつきませんが、私なりに一話ずつ解説していきたいと思います。

なので、しばらくは『東京ラブストーリー』ブログになりますので、ご了承くださいませ。

 

ではまず、第一話。

 

永尾完治(ながおかんじ)は愛媛から上京して来ます。空港に迎えに現れたのは同じ会社に勤める自由気ままで明るい赤名リカ。プレートを掲げ、大きな声で「ながおかんちー」と叫ぶリカに翻弄されて完治の東京生活は始まります。

完治の上京を機に、東京に出てきている同級生たちが飲み会を開催します。

高校時代、完治は優秀で男前な三上健一と、大人しく控えめな関口さとみと共に過ごしていました。

その飲み会で、完治はさとみに、さとみは三上に再会するのを期待し楽しみにしていたのでした。

しかしその道中、偶然にも街でリカに出会った三上は、そのまま飲み会に連れてくるのでした。

その飲み会でリカは目ざとく完治がさとみに恋していることを見抜きます。事実、完治は高校から想いを告白できなかった人がいるから会いたいと漏らしていたのです。

ある日、完治、三上、さとみの三人は昔のように東京を満喫していました。しかし仕事のトラブルが発生し、リカが完治にヘルプを求めます。

完治とリカの見事な連携でトラブルは回避。三上とさとみが待ってるから、お礼におごるとリカを誘い、二人の元へ向かいますが、信号待ちで三上とさとみがキスを交わしているところを目撃してしまいます。

実は三上もさとみのことを好いていたのですが、完治に対する態度と違うことから、自分はさとみに似合わないと思い、距離をとってきたのでした。

「そんなはずない」と言うさとみにいきなりキスをした瞬間だったのでした。

傷ついたであろう完治を気遣って、明るく笑うリカに完治にも笑顔が戻ります。

「また明日ね!」「ちゃんと寝て」「寝坊すんなよ」と言い合いながら向き合ったまま後ろ向きに歩き出します。

「このままじゃ帰れないよ」という完治。

「じゃあせーので振り向こう」とリカ。

「「せーの」」で完治だけが振り向き、歩き始めますが、リカはその背中を見つめたままでした。

それに完治が気付き、「ずっちーなぁ」を笑うのでした。

その笑顔にリカも満面の笑みを浮かべて「かんち」と何度も呼びかけます。

「何だよ」と優しく返す完治の元に「かーんち!大好き」と走って飛び込むリカ。

呆気にとられた完治は「え?」と戸惑いますが、満足気な笑顔で帰っていくリカなのでした。

 

見どころは何と言っても元気いっぱい、自由気まま、天真爛漫なリカのキャラクターです。初めて会った完治に対しても「もっと早く来てよ~叫ばないで済んだのに~」と文句を言うほど。それでも憎めないほど可愛らしい笑顔を振りまくのです。

鈴木保奈美さんが一躍人気女優になったのも、この「かーんち」と呼びかける可愛さから。

 

一方、真面目な完治は、リカの自由な言動に振り回されますが、それさえイヤな顔せずに付き合います。お人よしな性格のせいでさとみには想いを告げられずにいますが、それもまた完治の良さなのでしょう。

 

リカと完治が話をするシーンで、完治が口ごもると受話器を持った仕草で「もしもーしながおかんちくーん?」と電話をかけるのです。

完治も背中を向けたまま「何すか」と電話に出るという場面が何度もあります。

話したくないときは「ぷーぷーぷー」と話し中の音を出すと、リカは「誰と話してるのー!?」とヤキモチを見せます。

 

思ったことを口に出してしまうリカは、第一話のラストで思わず「大好きー」と完治に飛びついてしまいますが、そのすぐあとに「あ、言っちゃった。悔しいなぁ」とぼやいたりもします。

 

そんな明るいリカがどこまでも可愛い作品。

今の若い方には古く見えるのか、新鮮に見えるのか不安ですが、

アラサーの私には懐かしい感じが強かったです。

 

電話番号の交換も当然、家電。

巨大な受話器を耳に当てて話すシーンも実体験こそないものの、当時は憧れながら見ていたのを思い出します。

大人になったらこんな生活をしてみたいと(笑)