水奈月の独り言

映画についての個人的な見解と、ときどき物語。

懐かしい?新しい?再放送中の『東京ラブストーリー』②

現在放送中、『東京ラブストーリー』の第二話を視聴しました。

 

完治の前に現れた三上は「昨日待ってたのに」と問い詰めます。

それを見ていたリカはこっそり「かんち知ってるよ」と、三上とさとみのキスを目撃したことを伝えます。

そして二人は完治の家に押しかけますが、三上のふざけた言い訳に完治は怒り、部屋を出て行きます。

リカは「三上くんだって本気でさとみちゃんのこと好きなんでしょ。だからわざと嫌われるようなことして彼女を譲ろうとしてる」と、三上の心を見抜きます。

三上もまた「永尾が好きか。でもあいつは関口を…関係ないのか」と理解するのでした。

家を出た完治はさとみをデートに誘いますが、そこにリカも現れます。

三人で食事をすることになり、さとみが席を立った隙に完治は「人のデートについてくるか?」とリカに詰め寄ります。

その勢いでリカと部長の不倫に触れ、「好きなら誰とでも寝るのかよ」という言葉にリカは傷つき、帰ってしまいます。

その帰り道、さとみを送る道すがら完治はついに告白。付き合おうと持ち掛けます。さとみの心は揺れます。

翌日、リカは仕事で完治にムリを強いるのですが、結局はフォローし、そのお詫びとお礼を兼ねて二人で食事に行く約束をするのです。

約束の19:00。完治の元に、こないだの返事をするとさとみからの電話が。

完治はリカのデスクにメモを残しますが、リカは気付かず、約束の店に急ぎます。

さとみは高校時代、完治に助けてもらったことを思い出したと語りますが、「それ、俺じゃなくて三上だよ」と告げる完治。事実を知ったさとみの表情から全てを悟った完治は「付き合おうって言ったの、なかったことにして」とさとみと別れるのでした。

そして、さとみの家の前には三上が待っていて、「永尾くんに振られちゃった」と涙を流します。

一人やけ酒を飲んでいる完治の元に会社の同僚たちが現れ、リカが待ち合わせの店に行ったことを知らされます。

店が閉まったあとも雨の中で待つリカの元に完治が現れます。「かんち、帰っちゃったかと思ったよー」と明るく振る舞いますが、ふと笑顔は消えて「もう電池切れちゃったよ。こんなに近くにいるのに、なんでこんなに遠く見えるの?」と完治の胸に寄りかかったときには23:00を回っていました。

そして、リカは「一緒にいたいはずなのに、なんで…」とふらつきながら帰っていくのでした。

 

 

リカは、さとみを好きなことも承知の上で、それでも迷わずにかんちを好きだと突き進みます。そんな真っ直ぐが痛々しいほど。部長との不倫も「好きになっちゃったんだもん、しょうがないじゃん」と恥じることさえしません。完治に否定されたときも「だったら教えてよ!人を好きにならない方法!」と怒りをぶつけます。

一方、完治はリカの気持ちがどこまで本気なのか分かりかねていました。キスされたことも、ふざけているのだろうかと混乱気味。田舎から出てきたばかりの純粋な青年なのでしょう。

タチが悪いのは三上とさとみです。

お互いに好きなのに、人を本気で好きになったことがない三上はさとみを想うあまり、他の女で淋しさを紛らわせます。

そしてその女癖の悪さに嫉妬して、のめり込むまいと必死に留まろうとするさとみ。

そこに完治の告白を受け、そっちに逃げようとするも、三上への想いを見抜かれます。

完治でもわかる程なのに、自分ではその気持ちに気付かないさとみは、三上に「振られちゃった」とまた逃げます。

 

昔見た記憶、イメージの固定概念があるだけにどうしてもリカ贔屓な見方をしてしまいますが、改めて見てみると、それぞれの思いに気付きますね。

それでも、自分の気持ちに素直にならないでいることは、周りの人たちを傷つけるのだとも感じました。

リカのように、素直に真っ直ぐ誰かを好き!って言えるのはある意味、本当に強いことなんだなと考えたりします。